月の夜行列車
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月の夜行列車
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明治さんの台本…すごく好きだったやつ。
本当に素敵な台本ばかり書く方で仲良くしていただいて好きな人だったんだけど、アカウント消してしまったようで寂しい(´;ω;`)
これ、元は「雨の夜行列車」だったんだよね…
明治さんが台本修正して変わったやつ。
新しくなった台本初めて読んだ。
また、どこかで作品公開してくれないかなぁ…
★・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
月の夜行列車は 少ない乗客をのせて
旋律 戦慄(せんりつ)の道を走っていた。
悲しい少女は
崖(がけ)の駅で降り、身を投げ、
やがて星となって消えた。
おだやかな老人は
花の駅で降り、妻の写真を抱えて、
野原の向こうへと姿を消した。
それでも月の夜行列車は 次の駅へと
星の線路を駆けていく。
不意にぽつぽつと雨が硝子(ガラス)に弾け、
列車は雨の駅に着いた。
自分はここで降りよう。
何年も何年もこの夜行列車で
無数(むすう)の駅を通り過ぎて来た。
やっと、ここで終わりたいと思ったのだ。
運転手は言う。「ここで良いのか」と。
うん。ここでいいんだ。
頬(ほお)に滴る(したたる)のは雨か、涙か。
もう分からないけれど、
気づいてしまったんだ。
僕は(私は) 雨 を 待っていた。
★・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
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