【声劇】妖怪百鬼夜行その壱 続
うぇすかー
【声劇】妖怪百鬼夜行その壱 続
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この前やった声劇の続きです(^○^)
前のと合わせて聴いてみてください!
妖怪百鬼夜行その壱
https://nana-music.com/sounds/043d7907/
あれは初夏入り前、梅雨の頃の話
拙者は雨が嫌いでな、何時ものように岩穴の中で自慢の扇を扇いでおった……
すると人間の気が近づいてくるのだ
こんな雨の中、人が山奥に入るとは酔狂な奴がいたもんだ
どれ脅かしてやろうと外に出ると今度は幼子のすすり泣く声が聞こえてきた
その声の主(ぬし)を探してみると、目をこすりながら、雨の中をとぼとぼと歩いておってな
拙者は助けようか迷ったが、夜が来たら助けてやろうと決め、其奴の方をみると何処にもおらぬのだ
あの足ではそう遠くには行けまいと、辺りを探したが何処にも居らず、結局は岩穴に戻ることにした
そして戻ってみると、いやはや驚いた
そこに其奴がおったのだ
拙者を見て、少し驚きはしたが無邪気に笑って、しまいには泣き疲れたのか寝てしもうた
雨も一時止んだ早朝に拙者は人間の村へと届けてやった
その幼子は、今でもたまに我ら天狗の山へ来てはお供え物を置いて、帰っていく
なんとも人とは暖かい生き物だろうな
さて拙者の話はこれにてしまいだ
お次の方お願い申し上げる
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