声劇台本 「ひっくり返った天国」
○ ● (作者:佐藤仁、テーマソング:みわたか様「硝子ノ鳥」)
声劇台本 「ひっくり返った天国」
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「夢見た先に…」
【ルール】
▲雰囲気を壊すようなセリフ改変やアドリブはおやめ下さい。
▲台本の引用添付はおやめ下さい。
▲コラボする際、必ず「拍手とコメント」を送って下さい。また、テーマソングにも同様に拍手とコメントを送って下さいますよう、お願い致します。
テーマソング:みわたか様「硝子ノ鳥」
以下、台本
○「青浜リゾートに旅行されるのですか?」
●「ええ、一人でのんびりするのに、一度行ってみたくてね?オススメなんでしょう?」
○「ええ。是非一度はご覧になって欲しい場所でございまして、七色に輝く海と、透き通る砂浜が特徴でございます。」
●「まさに、天国に1番近い海ですね。わくわくしますよ。」
○「よろしければ、私がご案内しますよ。」
●「それはありがたい。よろしくお願いします。」
○「着きましたよ。さあ、ご覧下さい。」
●「ここが、青浜リゾート…!」
○「一度は行ってみて欲しい場所だって言った意味が分かったでしょう?」
●「なんて酷い光景なんだ!海に浮かぶ奇妙な七色は工場の排水で、砂浜は……もしや、プラスチックの粒か…!リゾートとは名ばかりじゃないか!」
○「遠い昔にリゾート開発用地になっていたのですが、今はこの有様です。まあ、これが天国を夢見た人間が辿る末路ですよ。私たちには、おあつらえ向きじゃないですか。」
●「ん…。なるほど、考えてみればそうかもしれない。今の私と同じだな。快適と贅沢を追い求めた結果、人間は自ら地獄に足を運んだ訳だ…。」
環境問題をテーマに、声劇台本15作目です。「ペース早くね?」って思ったそこのあなた。はい、自分でもびっくりしています。
これは台本師として私が心がけていることですが、台本を執筆するときには、「社会への眼差し」を持つように意識しています。もちろん全ての作品にそれが当てはまる訳ではありませんが、『人間2.0』や『背中』、前作の『光の交差点』は、私自身が社会を見つめ、悩みながら生み出した結論のような形になっています。今回の作品も、きっかけは「海洋のプラスチックによる汚染」というニュースを見て急遽書いたものでした。
私はこれからも、nanaにおいてこうした作品を書き続けるでしょう。端からみれば異色かもしれませんが、これが私の台本師としての「色」だと思っています。常に変化し動きを止めない社会に、「はい、そうですか」と頷いて妥協する訳にはいかない、それが私の歩む道です。
長文失礼しました。
#声劇 #二人声劇 #掛け合い #コラボ用 #フリーコラボ #環境問題 #佐藤仁の脚本
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