【声劇】 友達 【狼ゲーム 霜月 ユキナリ】
BGM : 時ノ雨、最終戦争 +5 ver(orangestar) 台本 : しらゆる。 声 : あなたのお名前(霜月 ユキナリ)
【声劇】 友達 【狼ゲーム 霜月 ユキナリ】
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#みどり伴奏 #狼ゲーム #霜月ユキナリ #台本 #声劇 #拍手返します
風邪気味…鼻づまりが酷い…
あの人を助けた後、俺は考えていた。
「俺は、変われたの?
変われた気がするだけで、本当は変われてないんじゃないか」って
「人並み」の自分を演じて
「人並み」に泣いて、
「人並み」に笑って、
...「人波」に流されて。
暗い現実や過去から、ずっと逃げてきた。
そんな自分が嫌いだった。
大嫌いだった。
最後のあの時、俺はリンタロウを撃たなかった。
でも...撃たなかったのは、俺が変わった訳じゃない。
また、あの日のトモヤ君のように、人が死んでしまうのが怖くて
「逃げたんじゃないか」って。
そんな事ばっかりが頭に思い浮かぶ。
俺は、逃げなかったの?
俺は......変われたの?
そんな質問を自分自身にぶつける。
それに答える様に、後ろで誰かがこう言った。
「今度は、逃げなかったね」
思わず後ろを振り返るが、そこには誰もいなかった。
自然と、笑みがこぼれた。
どこか懐かしい感じがしたのだ。
声の主と思われる人の名を、そっと呼んでみた。
「...リンタロウ。」
「君が凶悪な犯罪者だとしても」
「俺は、絶対に見捨てないし」
「絶対に逃げない。」
「約束するよ」
「...だからさ」
「今度は、大嫌いな憎い人じゃなくて」
「......友達に、なろうよ」
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