渓谷
作詞: Sken
渓谷
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翡翠を溶かしたような川の上
蜻蛉が一匹 佇めば
夕の陽を一杯に吸い込んだもみじ達
水面に何かを渡そうと手を伸ばす
(反射してそれは一年越しの出逢いみたいだ)
白き糸で遊ぶ 記月魚の背を
どこを目指しているのかと
尋ね見れば 鹿の親子が水を食む
幾年かけてこうなったのか
幾年前からこうなのか
秋祭りの笛の音が遠くから聴こえる
変わらないものがあるだろうか
変わることを恐れることがあるだろうか
この景色が僕を見ているのだ
まるで子どもを想うかのように
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