黄昏刻二君笑フ
夜縋()×言音()
黄昏刻二君笑フ
- 10
- 1
- 0
☆:夜縋(よすが)
☪︎:言音(ことね)
……………………………………
☪︎(キザっぽくて、自分勝手で……そんな迷惑なヤツなのに………どうして私はアイツのことを忘れられないのだろう)
☆『なぁ、言音よ。俺はさ、人と妖(あやかし)が手を取る景色が見たい。その為に、お前が欲しい。………俺ときてくれるかい?』
☪︎(そうやって、強引に私の手を引いて、連れていくのだ)
☪︎「まったく……なによ、いっつも大切なことだけ言わないくせに…」
☆『ほら言音!見てみろ!!妖!人!みんな幸せそうだ!!これが半妖の里かァ……いいな、ここ!俺達もここに住もう!』
☪︎「私の言うことなんて欠片も聞かないで、全部勝手に決めちゃって…」
☆『テメェ……誰の女に手ェ出したかわかってンだろうなぁ?あぁ!?』
☪︎「なのに、私が来てほしい時にばっかり表れて……」
☆『言音……無事か?怖かったろ……早く帰るぞ。お前の飯が食いたい』
☪︎「ホント、ズルいんだから……」
☆『待っててくれ、言音。……大丈夫、お前が笑って待っててくれりゃあ、俺はいつだってそこへ帰るんだからよ。あぁそれと……そういや、『まだ』だったろ。…………帰ったら、お前に話しがある』
☪︎「勝手で!馬鹿で!…話し方キモい!女たらし!……人でなし………なのに、なのに!!好きなんだから!私が寂しい時くらい、そばにいてよ!!!…早く、帰ってきてよ…………」
彼の『話し』は、いつ始まるのだろうか。
………………………………………………………………
#四ノ宮りゐオリジナル
#声劇台本
#切ない声劇
#人と妖
コメント
まだコメントがありません