【声劇】水上ピアノとくじらの歌【台本】
ジン(熊こう)×ヴェレ(名前)
【声劇】水上ピアノとくじらの歌【台本】
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(波の音)
ジン:何度も何度も海を迎えた、それは海が僕らを誘うように、僕もいつか…
(曲入り)
ヴェレ「どうしていつも悲しい旋律ばかりなの?」
ジン「物心ついた時から自然にこの旋律を奏でてしまう」
ヴェレ「私ならもっと楽しい曲にするのに…」
ジン「ヴェレが奏でた方が島の人は喜ぶんだろうね」
ヴェレ「でも私はジンの旋律も好きよ、ジンがどんな理由でピアノを演奏し続けてるのか分からないけど…」
(音がゆっくりになります)
ヴェレ「ジン…?」
(飛び込み音)
(水中)
ジン「呼び声が…聞こえる…僕を呼んでる…そうだ、僕はあの日迷い込んだ……1匹の…」
(足音)
ジン「海へ帰らなきゃ……」
(曲入り)
ヴェレ「昔、迷い込んだ幼い鯨と仲良くなった、あれは貴方だったのね、ジン」
ジン「やっと思い出せたんだ」
ヴェレ「…もう迷わないように、今度は私が送ってあげる」
ジン「海がこの街を包む時、君の旋律を辿ってまた戻ってくる、ここも僕の故郷だから」
(波の音)
ジン「久しぶり、ヴェレ」
ヴェレ「待ってたよ、ジン」
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あらすじ
何年か1度、海に沈む街
大昔、沈んだ時に街に1頭の鯨が迷い込み、亡くなった
そしてそれから街が海に沈む度、鯨が街に迷い込む
記憶を失った少年は鯨が迷い込まないようにと、旋律を奏でる
でもその旋律はとても悲しげで、自分も海に帰りたいと訴えているようだった
ジン
記憶を失った少年
自分が鯨だったことも忘れ、ただピアノを引き続ける
ヴェレ
島に住む女の子
1度街が海に沈んだ時、溺れてしまい偶然迷い込んだ鯨が助けてくれた、街が海に沈んでいる間に仲良くなった
*故郷は(ふるさと)と読むか(こきょう)と読むか好きな方をどうぞ
*台本の改変等はご遠慮下さい
お借りしたBGM
DOVA-SYNDROMEから
「夢見る憧憬」
written by もっぴーさうんど
「冬空の朝」
written by 天休ひさし
編集 六条睡
#台本 #六条睡の台本 #声劇台本 #熊こう
コメント
1件
- りーちゃん🍓コラボしたよ|• ∀•๑)”ジーッ♡