前回やった誦読の後に続く曲です。
この曲は自分がamazarashiを好きになったきっかけでもあり、ポエトリーやセンチメンタルを語ってもいいんだ、と思えた大切な1作です。
冒頭の誦読⏬
https://nana-music.com/sounds/04040a5e/
今では、アニメの主題歌などで有名になったamazarashi。
ですが、まだ知らない方もいるかもしれませんので、amazarashiのことを少しだけ。
『amazarashi』
青森県在住の秋田ひろむを中心とするバンド。
日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝だが「それでも」というところから名づけられたこのバンドは、
「アンチニヒリズム」をコンセプトに掲げ、絶望の中から希望を見出す辛辣な詩世界を持ち、全編スクリーンをステージ前に
張ったままタイポグラフィーと映像を映し出し行われる独自のライブを展開する。3DCGアニメーションを使ったMVは
文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞するなど国内外で高く評価されている。
また、リリースされるCDには楽曲と同タイトルの詩が付属されている。
本家の気迫、言葉の波を聴いて欲しい。
歌も、語りのような、物語のある素敵な作品です。
https://youtu.be/Vaq2LOeFFW0
秋田さんの声と思考、amazarashiの音、映像、歌詞に惚れています。
【歌詞】
遠い国の 山のふもと
この世で一番 綺麗な水が湧いた
やがてそれは川になり
そこに群れを作った魚を
腹を空かした熊が食べて
猟師が熊の皮をはいで
それを市場で売りさばいて
娘の為に買った髪飾り
悪い人間がやってきて
全部奪ってしまったのは
歴史のちょうど真ん中辺り
神様も赤ん坊の時代
母親のこぼした涙が
焼けた匂いの土に染みて
それを太陽が焦がして
蒸発して出来た黒い雨雲
その雲は海を越えた砂漠に
5ヶ月ぶりの雨を降らせた
雨水飲んで生き延びた詩人が
祖国に帰って歌った詩
それを口ずさんだ子供達が
前線に駆り出される頃
頭を吹き飛ばされた少女が
誰にも知られず土に還る
そこに育った大きな木が
切り倒されて街が出来て
黒い煙が空に昇る頃
汚れた顔で僕等生まれた
善意で殺される人
悪意で飯にありつける人
傍観して救われた命
つじつま合わせに生まれた僕等
#amazarashi
#つじつま合わせに生まれた僕等
#誦読
#あまざらし
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