【声劇台本】大人・子供

大人( ) 子供( ) 演奏/とぅちゃん

とぅちゃんさんの演奏する 〜夏〜 BGM用/作曲 をお借りしました。 何のストーリーも無いただの会話です。 更に、需要の無さそうなおっさんと少年の会話です。 具体的に言うと 美味い蕎麦屋がある。 大人は美味いもんがないと真面目な話が出来ない。 って台詞が使いたかっただけです。 口数の少ない(口の悪い)少年ですが、 少しづつ父に心を開く事が出来たらいいなあ。 と、ぼんやりとそんなことを思いました。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 大人「美味い蕎麦屋がある。 そこで話を聞いてやるよ。 子供「…いいです。腹減ってないんで。 大人「大人になると、 美味いもんがないと真面目な話は 出来ねえんだよ。 蕎麦、嫌いか？ 子供「…別に。 大人「だったら付き合えよ。 子供「大人は勝手だな。 大人「おー、言ってろ。 金稼いで勝手出来るようになるのが 大人になるって事だよ。 子供「勝手ってのは否定しないんだな。 大人「知ってるか？ 言い訳ってのは消耗品なんだよ。 使えば使うほど磨り減っていく。 使いきった時、消えて無くなっちまうのが てめえの人望ってわけだ。 子供「話すり替えんなよ。 大人「なんだよ良い話だったろ？ すぐ気付くなよ、お前結構賢いな。 勉強出来る方だろ？ 子供「まあ、成績は悪くないけど。 大人「遺伝子かな？ 子供「本人の努力だろ。 大人「へーへー。 で、お前何食うんだ？ ここな、カレー蕎麦が美味えんだよ。 子供「天ぷら蕎麦。 大人「お前ね… 子供「ご馳走になってやるよ。 クソ親父。 大人「めちゃくちゃ美味そうに喰ってやるからな。 カレー蕎麦にしなかった事を後悔しろ クソガキ。