【猫鳴村】一人声劇台本
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【猫鳴村】一人声劇台本
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【猫鳴村】一人声劇台本
⚠️注意・コラボした後サウンドに台本をコピペするのは禁止。
〈セリフ〉
むかしむかし、ある村に綺麗な白猫がおりました
優しい人間に飼われていた猫は幸せでした
しかし、前の飼い主が死んでしまってからはひとりぼっちに
村の人間は気味が悪いと恐れ、傷つけようとしました
力の弱い猫は逃げるしかありません
傷を負い血を流しながらも猫は逃げました
猫が姿をくらましてから数日が経ったあと
身体からは黒く禍々しい気を纏(まと)ったあの白い猫が再び村に
尾をゆらゆらとさせては村を歩きまわり何かを探しているかのよう
歩みを止めた猫の尾が突然分かれはじめ、3本、4本と増え続け尾の数は9本に
尾の先には人魂(ひとだま)のような蒼白い光が灯され
なんとも不気味な様子でした
猫は人間への復讐のために戻ってきたのです
疫病(えきびょう)に災害を呼び寄せては人間を苦しめ続け、やがて村人は死に絶えていった
あるものは首を噛み切られ
またあるものは目を潰され
猫を手酷く扱った人間は四肢(しし)をバラバラに
そして最後はなにもかも燃やしてしまいました
猫は受けた恩を忘れるものだがこの怨は忘れなかったのだろう
今でもその村には猫の鳴き声が聞こえるという
《おしまい》
『あとがき』
猫の尻尾が3本、4本と増えていったこと、そしてなぜ村人は気味が悪いと思っていたのか?わかる人にわかるかもしれないと思います。
白猫は猫又なんですよね。元々2本の尻尾を持つ猫なんです。
あと猫の尻尾が9本で人魂のような蒼白い光が灯されたのも意味があって、猫の魂は9つあるという話があるのでそれも使いたかったからです。
今回は割と真面目に考えた設定だと思います。
いつもは勢いで書いてますからね。
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演奏者・森音様
曲名・オリジナルBGM(即興)
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