【声劇】タイトル未定(プロローグ)10
kapuri
【声劇】タイトル未定(プロローグ)10
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09の続きです。
本編
PCでネット徘徊を済ませ、映画を数本見て、オンラインゲームに興じ、オフラインゲームにのめり込み、幾つかの世界を渡り歩いていると、気づいたときには日が変わっていた。その瞬間にスイッチは切れ、ブレーカーが落ちたように脳内は暗闇に覆われた。と同時に体力の限界がやってきて、頭の中を掻き回すようなめまいと吐き気に襲われる。昼にかじった菓子パンと胃液の混濁物がせり上がってきて戻しそうになったが、すぐに水を流し込んで事なきを得る。次いで処方された抗うつ薬を振戦する手指でなんとか口に放り込み、再度コップに口をつける。気持ち嘔吐感が和らいだような、そう思いながらおぼつかない足取りで敷いたままの布団にたどり着き、そこで膝ががくっと折れて視界が急降下し、皿を布団に打ち付けた直後、上半身が布団に勢い良く倒れ込んで世界が停電した。
#声劇
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