【声劇台本】等価交換【2人声劇】
ヤード【どらっく】×少女【一味唐辛子3世】
【声劇台本】等価交換【2人声劇】
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ヤード「」
少女『』
「なぁ、何をしてるんだ?お嬢さん」
『あらこんにちは。猫を埋めてるのよ』
「死んだのか」
『ううん、殺したの』
「どうして?」
『ナーサリーライムが歌っていたのよ。殺せば生き返る、血を捧げよ、血を捧げよ……等価交換の歌よ』
「等価交換?他の猫を生き返らせたかったのか?」
『ううん……母よ。母を生き返らせたかったの。……人は殺せなかった』
「何匹めだ」
『ふふ……56匹め。でもだめね。母は生き返らないわ』
「……もうわかってるんだろ。猫を殺すのはやめるんだ」
『ええ、わかってるわ。何匹殺したって母に値しない』
「猫には猫の価値が、人には人の価値がある」
『そうなのかしら……私は人と猫では価値が釣り合わないと言ってるのよ』
「考えはそれぞれさ……君が罪人であるのは変わらない」
『見逃してくれるかしら』
「俺は因果応報を信じてるからね。見なかったことにするよ」
『ふふ、スコットランドヤードが聞いて呆れるわ』
「なんとでも。神は見てる」
『では、あなたに神のご加護がありますように』
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