怪談「地蔵盆の肝試し②」
mog
怪談「地蔵盆の肝試し②」
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急に始まる滑舌練習。
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この年も私を含めた子どもたちはくじ引きで二人一組に分けられ、一組ずつお墓へ向かうことになった。
私と一緒の組になったのは、普段からよく遊んでいて仲の良かった3つ下の男の子だった。
裏山のお墓までの道のりには街灯など一つもなく、灯りはお祭りのときに使う提灯一つだけだ。
怖がる子どもらを見て楽しそうな大人たちが『死んだ〇〇さんに出会ったらよろしく言っといてな〜』などはやしたてるのを横目に、私たちは提灯に灯りをつけて裏山へ向かった。
月が出た明るい夜だった。やんちゃ盛りだった私は、山に向かう坂道の途中で大人たちが脅かし役で待ち構えているのを見越して、「提灯の灯りを消して歩こう」と提案した。
年下の男の子は少し渋りながらも、『大人が脅かしてくるのも嫌だから』と納得したので、提灯の中のロウソクをフッと吹き消した。
月明かりは以外と明るく夜道は足元もよく見えた。田んぼ沿いの山道を、辺りの気配に注意しながら二人手をつないで歩いていく。
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#アンビエント #朗読 #ホラー #怪談 #怖い話 #小音量
コメント
2件
- mog
eeeエフェクトの演出が渋くて最高です……
