遥か昔の記憶②
シュリ
遥か昔の記憶②
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💜そんな生々しい感覚と痛みの繰り返しに憔悴しきっていた僕は遂に考える事さえ辞めてしまった…あれから数年が経ち少年は青年へ…同じ朝を迎た筈の1日…あの日は少し違いました
B🐺今日もおじさんと遊ぼうか可愛いヴァイオレットちゃん?♥
青🕸い…や…です…やめ…
B🐺(被せる)るわけないよね?
青🕸お願いです…本当に壊れてしま…っ(遮る)
(首に手をかけて力を込める、ヴァイオレットは苦しがる)
B🐺もっと苦しそうにしてよヴァイオレットちゃん💕(笑う)
💜(笑いに被せる)その日も僕は手を引かれ廃屋にいた…見慣れた場所、穢れた笑を浮かべる大人、いつもの行為。ただ一つ違ったのは呻き声…本体にダメージを受け倒れ伏す大人と開けた視界に光を受けて輝く鮮やかなピンクの髪の青年。手を引かれ、また…紫の青年も華やかな大通りへと足を踏み出す。明るい昼下がり…僕が大通りに居るなど、実に何年ぶりかわからない。彼にしっかりと握られた僕の手はピンクダイヤモンドへ導かれ、そして彼は躊躇いもなく僕のアメジストへ触れてキスをした…僕は顔も名前も知らないこの青年のパートナージュエルとなった…その日1日彼は自分の家に帰らず静かにお互いの愛しい宝石に触れて過ごした。何度も何度も僕の名前を呼び「お前はボクの物だ」と繰り返し呟く彼の名前を呼びたくて、やっと僕は名前を聞きました…彼も教えていなかったことに驚き余裕がなかったのだと二人で笑ったものです
(笑)
後から彼がとても有名な貴族のご子息だと知った時、僕の為に彼の全てを奪ってしまったことを疎みました。
彼は僕がどんな存在であるかを理解し、その上でパートナージュエルにと前前から決めていたそうです。
上品さと優雅さを立ち居振る舞いから滲ませる彼の横に立つために、努力をしました。対等でありたい…そう願ったんです。
これからはまた長くなりますし後程。
そうそう、僕の傷の研磨も彼がしてくれたんです。その話も後日致しましょう。
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