声劇【殺し屋少年】
語り手:あなたのお名前
声劇【殺し屋少年】
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殺すことに対して、
なにも思わなくなってしまった少年のお話
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ある日、僕は死神と名乗るやつに声をかけられた
死ぬ事なんて今更なにも思いやしない
僕は今まで沢山の人を殺してきた
嬉しそうに笑い合うカップル
楽しそうに手を繋ぐ家族…
唯一出来た友達でさえもこの手で殺してしまった
いつ死んでもおかしくないくらいの事をしてきた
ただ、駄目だと分かっていてもやめられなかった…
殺しを始めた理由…?
そんなの単純さ、
最初は両親に復讐するだけのつもりだった
でもいざとなってナイフを向けたら
何とも言えない感覚が僕を襲った
一回誰かを殺してしまえば他の人を殺すなんて、容易い(たやすい)事だった
それでやめられなくなってしまった
僕は自分が今まで犯してきた罪を淡々と死神に話した
情け(なさけ)なのかはわからないけれど、
死神は泣いていた
僕は笑いながらこう言った
『さぁ、僕の話は終わりだ。
君のその鎌(かま)で僕を逝くべき場所へ送ってよ』
死神は少し躊躇(ちゅうちょ)しながら、
鋭い鎌を僕に向けて振り下ろした
これは僕が受けるべき罰だ
今更なんとも思いやしない…
でも、やっと楽に…
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声劇台本、2作目です
良かったら使って下さい
#声劇 #台本 #1人声劇 #悲しい #拍手返します #コメ返します
コメント
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- たけたけ@声劇+αお借りしました!