【A3!オリジナル声劇】慈しみ愛 公園前 自分の良さ
七尾太一【莉太】×雪白東【登 生】
【A3!オリジナル声劇】慈しみ愛 公園前 自分の良さ
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時は冬組第三公演後。そんなある日、カンパニーに一本の電話が入る。臨時で公演を行ってくれないかと。公演日まであと2週間しかなく綴は他の仕事が入っており脚本を書くことができない。ピンチの中、支配人は劇団の中でも経験豊富な左京に脚本を頼んだ。そんな時、左京は東と晩酌をしていた。その話を聞いて東は力になると言い、一方その頃、太一は落ち込んでいて————
太一:万里くんみたいに何でもできないし、俺っちの良いところって何なんすか…
東:「どうしたの、ワンコくん。悲しい顔して。」
太一:「いやいや!何でもないっすよ。そういや、左京さんが書いた公演に出るんすっよね。」
東:「僕じゃ力不足だけど、少しでも力になれたらいいかなって。」
太一:「そんなことないっすよ!東サンは大人っぽいし、色気もあるし。そんなの…俺っちには全然ないっす…。」
太一:俺にはないもの。それを東さんは持ってる。俺にしかないもの…それって一体何なんすか…。
東:「太一にしかないもの。そんなのすぐにわかってしまえば面白くなくなるんじゃない。」
太一:「え…?なんで俺っちの考えてること!」
東:「ふふっ。たまたまその言葉が出ただけ。」
東:君は君にしかない輝きを持ってるのに、もっと自分に自信を持ってもいいのだけど…
太一:「東サンって本当に不思議ですよね。何でもお見通しって感じで。」
東:「分からないことはたくさんだよ、でも誰かを助けたいと思うのは変わらないな。」
太一:「俺っち、東さんと公演に出たいっす。東サンの魅力を知って、大人な男になるっす!」
東:「一人だったから助かるよ。頑張ろうワンコくん。」
太一:「ワンッ!って俺っちは犬じゃないっす。」
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