【声劇台本】海月、星の波線。
【読み手】あなた【BGM・台本】魚河 江戸子
【声劇台本】海月、星の波線。
- 160
- 11
- 3
前作『喫茶、流星雨。』
https://nana-music.com/sounds/03b20b60/
シリーズプレイリスト
https://nana-music.com/playlists/2201215/
続作『くらげ、ほしのはせん。』
こちらは前作でいうお客さん目線になっています。このお話では主人公の立ち位置です。もしまた続きを書く事があったら台本にしたいと思います。
作品のコンセプトは喫茶、流星雨。に表記しているためこちらでは省かせて頂きます。
※やや残酷表現含みます。
......................................................
【以下より台詞】
地球にとって最後の雨は、
朝焼けで虹色の光を放っていた。
まるで僕(私)の星ではないみたいで、何故かそれを『悔しい』と思った事は今でも鮮明に憶(おぼ)えている。
電車が止まった。
水道が止まった。
ガスを止められた。
猫が死んだ。
犬は鳴かない。
カラスだけが得体の知れないものをついばんでいる。
『見えない明日』と『近づく崩壊』に足がすくみ、がらんどうな大通りに呆然(ぼうぜん)と立ち続けた。
……シャッター街に降り注ぐ流星雨(りゅうせいう)は、ただ美しかった。
僕(私)はこれから海月(くらげ)のように宇宙を揺蕩(たゆた)う。
星と星を繋いで、帰る場所さえも忘れてしまう。
だから。
あなたのいる場所がどうか、幸福で終わりますように。
「さようなら。」
「ありがとう。」
僕(私)の最後に、
あなたはいた。
......................................................
長い場合はお好きな所を省いて構いません。
喫茶とは違ってBGMに手を加えていないのでかなり寂れた雰囲気になっているかと思います。
後味の悪さや、地球の崩壊が近づく恐怖を表現したいと思いました。
旋律を使わない分、こういった作品が多くなってしまいますが、登場人物の感情や舞台の情景をできるだけ繊細に綴りたいと思っています。
この作品を書く上で宇宙の星をぐぐりまくったのですが真っ黒な空間に浮かぶ天体を単純に怖いと思いました。
私だけでしょうか。゚(゚^ω^゚)゚。
それでは。また次回の台本でお会いしましょう!
#江戸子乃日記
#声劇
#台本
#台詞
#ひとり声劇
コメント
3件
- 魚河 江戸子
- 魚河 江戸子しゃむさん素敵なコラボありがとうございます😊 『悔しい』の部分だったり、気怠げな淡々とした読み方がとても綺麗でした。 これからも大切に聴かせて頂きますね🌻
- Miya@アマSSW兼台本主はB型で作業中はプロフ読んで欲しいはぁええ台本やぁ😭 同じ台本主として語彙力の高さと表現力の高さに尊敬します。🙇🏻♀️