【声劇台本】ファースト・ヒーロー
シュリ
【声劇台本】ファースト・ヒーロー
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『ヒーローだから。』
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この世界の為に戦いたい。
いつからだろうか、そう願ったのは。
いつからだろうか、ヒーローと呼ばれるようになったのは。
いつからだろうか、世界に幻滅したのは。
だが戦いは終わらない。いつの時代も悪はのさばり続け、世界は脅かされる。
全てを救えたわけじゃない。救えなかった命を嘆いて、数え切れないほど地団駄を踏んだ。
守れたはずの命からは糾弾され、世界はヒーローを拒んだのだ。
逃げ出すことも考えた。だが、もう帰れる家などなかった。いや、戦いの中こそが家なのかもしれない。
そんな考えに至った自分が、酷く滑稽に思えた。
正義の権化のような顔をして、戦いの中でしか生きられないだけのくせに。
この瞳は、くすんでしまった。
この手は、薄汚れてしまった。
でも、それでも。
望まれなくても、幻滅されても、
『殺されても、戦い続けろ。』
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悲痛な叫びや助けを求める声に耳を塞げないのが本当のヒーローだと思いますが、望まれなくなったヒーローはどうやって生きていけばいいのでしょうか?
個人的に大好きなヒーローを参考にして書いてみましたっ。
アレンジなどご自由に。楽しく読んで頂けたら幸いです。
とても素敵なサウンドをお借りしました!
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