【台本・閲覧注意】シリアルキラーの自白【声劇】
台本:難読
【台本・閲覧注意】シリアルキラーの自白【声劇】
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※この台本はやや過激な表現が含まれています
不快になった方は早めに閉じることをお勧めします
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「ねぇ、刑事さん。僕が事件の真相を語らないと、やっぱり遺族は辛いもんですかね?」
取調室の中で相も変わらず憎らしい顔でヘラヘラしながら、とある少年は語る。
正面に座りながらじっと耳を傾ける。俺が表情を変えないままいると、彼はそれが嬉しいのか、はたまた不満に思ったが故に作戦を変えてみようとでも思ったのか、前のめりになって話を続ける。
「まあ散々カウンセラーとかにもお世話になりましたけど。お分かりの通り、僕は注目されたい構ってちゃんなだけですし? あ、何なら犯行の動機とか、一部始終を語った自伝でも書きましょうか! ちょっと昔に話題になりましたよね、僕に似たような人が。」
ぶりっ子のように頭をかしげてみれば、両手を叩いて思い出したような仕草を見せる。一つ一つのジェスチャーが、わざとらしい。此方の神経を逆撫でようとしているのだろう。
「でもなぁ。例えばそれが真実だろうとそうでなかろうと、世間に都合が悪かったらマスコミやら警察って、平気で改竄するじゃないですかぁ。
まあだからいいんですけどね、適当に書いといてもらってもいいですよ。”殺しが楽しくて仕方なかった、なんとなく殺してみたかった”とかどうです? 今風のシリアルキラーっぽくて、世間が湧くでしょ。」
彼はまるで新しい玩具を買ってもらった子供みたいに、目を輝かせながらそれを語った。
嘆息し、立ち上がる。結局今日も進展なしかと、背中を向けると彼の声色はまた一段と悪意を増して。
「……ね、刑事さんも、人殺してみたいって思ったことないですか?」
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こめかみが疼く。けれど出来る限り感情を露わにせず、淡々と答える。
「……あるわけないだろう。」
彼はすかさずにやけ顔で顔を覗き込んでくる。そうしてわざとらしい笑みで、楽しそうに続ける。その表情だけで苦い何かを口にしてしまった気分になる。
「あはは、今時そんな風に答える人いるんですね。せめてこう、”思ったことはあるけど、実際にはやったことがない、とかさ。嘘ついたことがありますか、って程度の質問で、その回答はどうかと思いますよ。」
「もういい、今日は終りだ。」
吐き捨てるように言うと、扉に手をかける。
耐えきれず、返答してしまったのを後悔した。けれど彼はその隙を逃さんとばかりに追従してきた。
「僕、ずーっと小さい女の子をサッカーボールみたいにして遊びたかったんですよ。その願いが叶った時は、本当に胸がスッとして。
あ、でもでも誰でもいいってわけじゃあないんですよ。これ本当。その気になるかならないかって、大事だと思うんですよねぇ。こう、つま先でお腹を蹴っ飛ばすと内臓がぐぐっと押し込まれる感覚がある訳です。
だからあんまりスタイルがいい子だと、骨に当たっちゃって痛いばっかりですから。ほら、めっちゃ硬いボール蹴っ飛ばして痛い思いしたことないです?」
呆れと憤怒の感情を背に表し、何も言わぬままその部屋を去った。どんな人間だろうと、あの少年の言葉に対しては彼自身以外真っ当に問答できないだろう。客観的にみても異常だ。まくし立てる彼は変わらず、楽しそうに一人語り続けていた。
しかし、去り際に聞こえた言葉。もう少しだけ早く扉が閉まってくれていればと、顔を歪めた。
「だからちょっとだけ幼さ残る肉付きで、ぽわっとした見た目かつ触り心地が大事ですね。かつ、可愛い子の方がいいですよ、そりゃ。可愛い子は大抵鳴き声も可愛い。だから僕、感謝してるんですよ?
この歳じゃどうやったって手に入らない、僕の大好きな女の子を産んで、ここまで育ててくれたお父さんお母さん達に。きっと彼女達は僕のために生まれてきたんだなって。」
「だから、ありがとうございます。実礼ちゃんのお父さん、藤宮嶺二刑事。」
その刹那、意識が遠のいた---
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過激な内容、不快になったらごめんなさい。
本格的な台本、一つ作ってみまして。
セリフ量的に2回でも収まるかわかりません…
とりあえず目安で#の部分で切ってます。刑事役のセリフとナレーション部分はスルーしてくださいね。
この続きも考えているので、もし興味のある方はその旨コメントもらえたらと思います!そのうち声優オーディションすると思うので、先行予約的な感じで?
逆に素敵な方は僕から声をおかけします!
サイコパスのシリアルキラーをどう演じるか…!皆さんの演技期待しております!コメント返しますので!
#声劇 #サイコパス #台本 #コメント返します #声優オーディション
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