【声劇台本】見世物小屋の人魚

人魚◆（○○）あの子◆（御坊狐）

#さお台本 #声劇台本 #声劇 #フリーコラボ #台本 人魚伝説といい、雪女といい、美しい妖が出る物語にはどうしたことか悲恋が付き物です。ハッピーエンドだとみんな追い求めてしまうからでしょうかね… たまには主人公をやってみたい！ そんなことを思いながら演じさせていただきました！ ーーーーー台本ーーーーーーー ◆一目見た時から、君のことが好きだった ずっと…僕のそばにいて欲しい！ ○見世物小屋の人魚に、あの子はそう言った ○そんなの無理よ。見てわかるでしょう？ 私はこの水槽の中で…自分の命さえ、どうすることも出来ないのだわ。 ◆そんな悲しい顔しないで…それなら僕が、ここから君を連れ出してあげるよ！ ○…バカみたいね そんな人間の気まぐれを、本気にすると思うの？ ○それでも、何ヶ月も…何年も…何十年も…あなたを待って…待って待って…あなたを、待ったわ…！！ ○どうしてあんな約束をしたの あれから一度も会いに来てくれないのに こんな、苦しい思いをするなら、いっそ 泡になって、消えてしまいたいわ ◆遅くなってごめん、迎えに来たよ。 ずっと逢いたかった…一緒にあの海へ行こう 君を、愛してるよ ○これは、私にだけ見える…幻なの…？ ずっと待ち焦がれた悪戯な約束 ○差し出されたあなたの手が 泡になって 消えた ーーーーーーーーーーーーー