死に神と少女【台本】(死神目線)
死に神:
死に神と少女【台本】(死神目線)
- 10
- 2
- 1
僕は死に神。
もうすぐ死ぬ人の前に現れて
人の最期を看取る。(みとる)
魂を連れていくとか、人を殺すとかはしない。
ただ、看取るだけ。
僕はずっと、ある女の子の側にいた。
もう、余命が少ない女の子。
至って(いたって)元気で、明るい子。
ただ時々、誰かに話しかけるように独り言を呟いたりしているから、少し心配になる。
きっと、この子は余命が少ない事も僕が側にいる事も知らないんだろう。
今日で最期の日。
彼女がベッドで寝ているとき、彼女が口を開いた。
「ねぇ、死に神さん。いるのでしょ?私、ずっと知ってたの。あの独り言も死に神さんに言ってたのよ。ねぇ…いるのでしょ?」
「…なんだ。知ってたのか。」
彼女は、ええ、といってクスッと笑った
「最期に、ひとついいかしら?」
「なんだい?」
「あなたのお名前は?」
「…名前なんて無いよ。」
「そう…じゃあ名前をつけてあげるわ。そうねぇ…」
(数年後)←読まなくていいですよ
「ひぃっ!?あ、あなたは…な、何者なんですか!?」
「私は死に神の…コデマリ。よろしくね」
君につけて貰った名前…大切にするよ。
8冊目です。
長い…ですがよろしくお願いします。
#台本
#向日葵書店
#nana民と繋がりたい
#nana民とつながりたい
#シリアス
#シリーズ
コメント
1件
- 櫻井朔夜(地声)@4.24から復帰!お借りしました!!