♔朗読台本♚ 祭壇のチェス part1
ティーノ()
♔朗読台本♚ 祭壇のチェス part1
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#朗読台本 #一人声劇 #台本 #朗読
#チェスシリーズ
以下台詞。アレンジご自由に!
オレが姫さんと会ったのは、ギャンブルと女遊びに夢中だった時だ。
元々はこじんまりした店で、そんなに美味くもないパンを売っていた。
店主がお人好しなおっさんで、貧しかったオレに住む場所もくれた。
だが、王が変わり、国が変わって、そんな日常は大きく壊れた。
富を持つもんがつき上がり、その店はあっという間に潰された。
おっさんは、昔の友人とチェスをしに行くとか言って、どっかいっちまった。
今は、どこにいるかも分からない。
オレは、路頭に迷い、闇市に手を染めた。
馬鹿みたいに金が手に入った。
手に入っては遊び、無くなってはまた、闇市に行った。
オレの手は、どんどん穢れていった。
黒く、どす黒く。
そんなオレに、姫さんは言った。
「闇に染まったその手を、今度は勝利を掴むために、貸してほしい」、と。
あの時の、姫さんの瞳が忘れられない。
だからオレは、ここにいる。
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ビショップは、いつも笑っている。
心に秘めた闇を隠して。
穢れを隠して。
どれだけ隠していても、その姫だけには、隠しきれなかった。
何もかもを見通して、許すこともなく、けれども見放さないその姫の瞳に、ビショップは命を捧げる決意をした。
『チェスシリーズ』、今回はピースの回想話です。
私の密かなイチオシは、アルフィエーレだったりします。
登場人物説明は、前作をお読みください。
*祭壇のチェス 声劇台本part1
https://nana-music.com/sounds/0396993c/
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- 貫者@声優志望お借りしました!
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