【一人声劇】傍に…

読み手:SAKU 台本:シキ

1人の少年に拾われた猫のお話し。 シキさんの素敵な台本をお借りしました🐈 ----------------- 僕の名前はラリマー。 淡い灰色の毛に、ラリマーという石に似た色の目が自慢の猫である。 そんな僕の日課は、この少年のお膝の上でゴロゴロすること 子猫だった僕を拾ってくれた、この心優しい少年は大切な大切な、僕の家族… そう、例えるなら僕のお兄ちゃんだ 僕はお兄ちゃんが大好き このあったかいお膝の上にいるだけで幸せで、自然と喉が鳴ってしまう 幸せで、大好きなこの暮らし… 僕がおじいちゃんになっても続くと信じていたけれど、違うみたい… お兄ちゃん、もう長くないんだって、 泣きながら僕に話してくれた おかしいよね、だって、人間は僕達猫よりうんと長生きなはずなのに… 耳も尻尾も垂れてしまって、お兄ちゃんはそんな僕をぎゅっとしながらごめん、ごめんな、って謝ってた だいじょぶだよ、元気だして、 僕が、そばに居るから お兄ちゃんを一人にしないからね、 この気持ちがお兄ちゃんに届くように、 僕は毎日、お兄ちゃんのお膝の上に乗るのです ----------------- ラリマー 元捨て猫 拾い主の少年をお兄ちゃんと呼び慕っている 少年 ラリマーの拾い主 ラリマーを拾って1年。医師に余命宣告される ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 旅猫リポートを読んで涙が止まらなかったことを思い出しました;; #一人声劇 #声劇 #声劇台本 #台本 #切ない #朗読 #オリジナル #ピアノ