心做し
蝶々P/堀川国広(巴奏翔)
心做し
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兼さん、もういいんだよ。
もう、辛い思いをしなくていいんだよ。
だからもう、僕のことなんて忘れるんだ。
...その方が兼さんの為なんだよ。
確かに忘れて欲しくない気持ちはあるよ。僕を僕たらしめていた兼さんに忘れられるということは、僕の存在意義も危うくなるということでもあるからね。
...でも、兼さんだって、ずっと悲しい気持ちを引きずったままなのは辛いでしょ?
僕は、出来れば兼さんに悲しい思いをしていて欲しくない。出来ればずっと、笑顔で元気に過ごしていてほしい。
だから、ね?
...兼さん、お願い。
堀川国広
戦闘中に和泉守兼定を庇い、破壊される
彼の者の御霊が行き着く先は海の底か、はたまた、
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ねえ、土方さん。
もしも全て忘れられたら、もしも全て投げ捨てられたら、生きることは楽になるんでしょうか。笑っていられるんでしょうか。
僕がそうしたいんじゃありません。
兼さんにそうさせてあげたいんです。
彼がいつまでも僕の事を引きずっているようでは、きっと今の主さんにもご迷惑がかかるかもしれないから。兼さんだって、主さんに迷惑をかけることは望まないはずです。
兼さんがずっと辛い思いを引きずるくらいならいっそ、僕のことなんて忘れてしまった方が...
...え?...もちろん、分かっていますよ。
それによって僕の存在意義が危うくなることくらい。
でも、兼さんが笑っていられるなら、そんなことどうでもいいんです!
大丈夫ですよ。例え兼さんが忘れてしまっても、覚えてくれている人はいますから。
僕が和泉守兼定の相棒だったことが誰かの記憶に残り続けてくれれば、もう僕はそれでいいんです。
...いいん、です。
あ、れ...ぼく、なんで泣いて...
彼の付喪が御霊は何処へ?→ https://nana-music.com/sounds/038951fc/
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