別れを告げるその日まで #2
華蓮: 台本:十六夜 BGM:harukiさん
別れを告げるその日まで #2
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#声劇台本 #1人声劇 #一人声劇 #台本 #学生 #百合 #別れシリーズ #十六夜台本 #台詞 #セリフ
ナレーターは華蓮です。
※物語は全て華蓮視点で進行していくので、華蓮のセリフがかなり多くなっています
#1→ https://nana-music.com/sounds/03748fb0/
【台本】
入学式に雨が降った年、私は中学校に入った。
やりたいのは勉強だけで、友達ごっこも、部活とかいう熱血ごっこも、私にはいらない。
そんなはずだった。
華「……は? 部活動は原則、生徒全員が参加するものとする?」
夕食後、入学説明会の資料を流し読みしていた。
聞き捨て……いや、読み捨てならない一文を発見してしまったのだ。
華「嘘でしょ……だから公立は嫌だったのに」
ぐちぐちと文句を言いつつ、それまで目もくれなかった部活動の一覧表に視線を走らせる。
運動部は論外、なるべく個人での活動。テスト前には必ず休めそうな……
華「美術部……」
私は一人呟いた。
(間をとって)
華「美術室……ここか」
放課後、私は部活動見学のために美術室を訪れた。
美術部なんて絵を描くだけだから、見学なんていらないんじゃないかとも思ったけれど。
華「失礼します」
この時、美術室の扉を開けたこと。
その先に広がる情景を目にしたこと。
もしかしたら最初の間違いだったのかもしれない。
でも、とてもとても大切で……
正しい間違いを犯したと、私は思う。
【登場人物】※そのうち増えます
古谷 華蓮
(フルヤ カレン)
中学一年生の女子。
気が強く負けず嫌いな性格。名前がババくさいと気にしている様子。
学業においては飛び抜けて優秀だが、運動はからきしダメ。
小学校時代にいじめを受けていた過去があり、乗り越えてはいるもののある意味人間不信気味になっている。
世の中を斜めに見ており、人をバカにすることが趣味という悪趣味っぷり。
2018/2/25
読みづらいところを修正しました
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