声劇「怪物たちは否定する」

少女のと怪物の

台本 「怪物たちは否定する」 少女：怪物にされそうになった人 怪物：怪物になってしまった人 アレンジしても大丈夫です。 ───────────────────────── 少女（声）： ヒーローはやってこない、ヒーローなんてどこにもいない 悪逆非道が跋扈（ばっこ）するこの美しい世界で 悪人たちは高笑いを木魂（こだま）させる 少女「いや、来ないで……」 怪物「怪物だったら、ひとりでも生きていられると思っていたんだ」 少女「お願い、来ないで」 怪物「でも、この世界はひとりじゃほんの少しだけ広すぎたんだ」 少女「なんで……なんで！」 怪物（声）： ヒーローはやってこない、ヒーローなんてどこにもいない だれからも、望まれることもなく だれすべて、望むことをあきらめていた だからこそ、あの日俺は怪物になった 少女「なんで……来たのよ、なんで！」 怪物「世界を敵に回すなら、ひとりじゃ大変だろう？」 少女「ある時、力を渇求（かっきゅう）した者たちにより人体実験が行われた」 怪物「生まれたのは、破壊するだけの醜い（みにくい）怪物だった」 少女「されど怪物には心があった」 怪物「やがて怪物はひとりの少女に恋をした」 少女「怪物はその手を伸ばした」 怪物「なぁ、まだこの世界を否定するのか？」 少女「否定するわ、どこまでも！」 怪物「少女はその手を掴み、立ち上がった」 少女「例え未来に逃げ場がなかったとしても」 怪物「例え未来に絶望が待ち構えていようとも」 少女「私は」 怪物「俺は」 二人「「この世界を否定する」」 #声劇 #2人声劇 #台本 #白岩ぱんだの台本 ───────────────────────── BGMは以下より使用させていただきました 富沢 泰さま、ありがとうございます。 Nostalgic Fantasy01_Blue written by 富沢 泰 https://dova-s.jp/bgm/play8595.html