【台本】平成妖怪事情【一人声劇用】

台本:KEY 読み手:

#BGM #spoonオリジナル #DTM #和風 #しっとり #静か #優しい #和風BGM #声劇 #一人声劇 #1人声劇 #台本 #声劇台本 #1人用 #一人用 台本23個目になります。現代妖怪という神秘はどうしているんでしょうね。 今回は現代の鬼をテーマに書いてみました。伝承とか見る限り恐ろしいことこの上ないですが、なんとなくいて欲しいと思う自分もいます。 今回一人称や語尾の変更は難しいと思われますが、その分、性別が限定される役というわけでもございません。 また、BGMはspoonさんの素敵なサウンドをお借りしました！ありがとうございました！ それでは、よろしくお願い致します。 —————————ここから台本————————— 人の世も、まったくうるさくなったものよなぁ。 最近では同胞（はらから）もとんと見かけん。 あぁつまらぬ、平安の頃が懐かしい。 消えるとは、どのようなものであろうなぁ…。 …む？腰抜けだと？ 抜かせ、まだ吾は現役だ！ 男（おのこ）どもをなぎ倒し、女子供を喰らい回った大妖怪であるぞ！？ その吾を侮辱す…あいやすまん。柄にもない話をしたのは吾であった。 忘れてくれ。 享楽こそが鬼の本懐（ほんかい）。 しからば、いつかは伐たれて消えて行くは鬼の定めであったな。 いやはや、お主に道理を解かれるなぞ思いもせんかった。 加えて、そうだ、それにまだお主がおったわ。 ふは、ふははははは！（楽しそうに笑っていただけたら大体おーけーです。） いやはや愉快愉快ッ。 久方ぶり（ひさかたぶり）に随分笑った。 人がいる限り、吾ら妖怪消えること能わず（あたわず）。 語ろうか、今は実に気分が良いのだ。 酒は吾が出してやろう。 肴（さかな）の月も、平安の頃と全く変わらぬ。 まっこと惹かれる美貌であるなぁ。