【予告風台本】夢溶けの森
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【予告風台本】夢溶けの森
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どんな世界やねん。
詳しい設定とかは考えてません。ご想像にお任せします。
二人用ですが、ご自由にどうぞ。
※※※※※※
♥「夢を見ている。
君と笑い、君に寄り添い、君と抱き締め合う。
幸せに満ちた、優しくて、甘やかな、そんな夢。
でも、どうしてだろう?
時々、本当にふとした時に、たまらなく胸を締め付ける切なさに。
逃げ出したくなるほどの心細さに。
どうしようもなく、泣きたくなるの」
♠「彼女が眠りについて、五年。
それは同時に、彼女が自ら命を絶ってからの年月を示していた。
死の間際、「叶わぬ夢」を抱いてしまった人間は、その夢を求める強い心が全身を覆い、やがては結晶化してしまうという。
薄い氷のような結晶の中で眠る君。生きているようで、けれど彼女の命はもう、ここではない場所へと旅立っている。
どんな夢を見てるの? 何故それは叶わないの?
抜け殻になった君のそばから、僕はまだ動けない。
追憶と後悔に、眠れぬ夜を過ごしながら――」
♠「愛してる」
♥「愛してた」
♠「そばにいたい」
♥「そばにいる」
♠「約束する!」
♥「約束して!」
♠♥「目が覚めたとき、隣にいるって」
♥「でも、どうして?」
♠「届かない」
♥「胸が苦しい……」
♠「諦めきれない!」
♥「ああ……」
♠「――夜明けだ……」
♠「映画、【夢溶けの森】 近日公開」
♥「――君とともに、眠りにつきたい」
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