【声劇】金木犀

男〇【antai】 私●【】

#声劇 #声劇台本 #掛け合い #antai声劇 ある秋と冬の間のことだ。 校庭の金木犀の前にいた私にその男は声を掛けてきた。 〇やあ、娘さん｡小さな花を見ているね、この花はなんだい？ ●金木犀ですよ｡ 〇金木星？変わった名前の花だね。 ●そうですか？ 〇うん｡惑星の名前を二つも持っている、いい花だ｡ ●え 〇ん？ ●……いえ、何でも｡ 〇君はこの花が好きかい？ ●はい、好きですよ。 〇そうか、じゃあこの気を君にあげる｡ ●あなたの木ではないでしょう？ 〇だけど、君にあげるよ｡今日からこの木は君のものだ。 ●……ありがとうございます｡ 〇じゃあ、僕はこれで｡ ●また会えますか？ 〇否、もう会えない｡ そう言っていなくなった男は、以前、校長室の写真で見かけた、遠い昔に亡くなった校長によく似ていた。 コラボ募集中です。 コラボする際は是非拍手orコメントをよろしくお願いします！！