Stretto
Unknown
Stretto
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「夢」を持つ者の誰もが、一度はこんな感覚になるはずだと思うのです。
ファンタジーチックにしてみました。
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Stretto
階段をのぼる。のぼる。のぼる。
大きな柱に巻き付いた螺旋階段は、どこもかしこも滑らかな水晶で出来ていて、少しでも気を抜けば滑り落ちてしまいそうだった。
のぼって、のぼって、のぼって、息を切らしたその先に、君はいた。大きな大きな、扉の前に。
「待ってたよ」
そう言う君は僕とおんなじ姿をしていて、けれど瞳に鋭利な輝きを宿していた。
「ここまで来たと言うことは、本当に覚悟をしなければならない時が来たんだね。君には大きな試練が立ち塞がるだろう。それでも、行くのかい? その価値が、あるのかい?」
僕は黙ったまま、『僕』を見る。
彼は銀の剣を引き抜いて、その切っ先を僕に向けた。
「『僕』を倒すのは、とても痛いことだろう。それでも先へ進みたいのなら……さあ、剣を抜け」
自分に問う。
痛い思いをしてまで、拓きくぐるべき扉なのかと。
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人生、結局は自分との戦いなんだなぁって。
努力続けるのも、選択するのも。
夢だから、好きなことだから、遠くから見るだけならあんなに綺麗なのに。
苦しいなぁ。
#詩
#問いかけ
#緊張
#コシヌケファンタジー
コメント
2件
- コシヌケ
- 頭痛さんこれ、ボイス入れてもいいですか…??