【一人声劇】恋心と心中【台本】

朗読者【】

逃げて、さまよって、流されて、 ここまでやってきた もう脚が針に刺されたように痛い 昔から、一番欲しいものは手に入ったことがなかった あの人だってきっとそう 絶対に私の手の中には落ちてこない人 手を伸ばしてもすり抜けていく、浜辺の砂のような人 海が見える 波音はまるで泣いているかのようによせては返していた 優しすぎるほど優しいあなたに私は恋をしました そう、決して叶うはずのない恋を どうか私の喉をかききって そうしてこぼれたわたしの歌声をあの人に捧げてください これは伝えてはいけない想い 口に出せば何もかも泡となって消えてしまう そっと、海の中に脚を入れる 驚くほど、あたたかかった わたしはゆっくりと歩き出す そうこれは、私と私の恋心との心中なのです 120本目でした。素敵な波の音お借りいたしました、ありがとうございます。 テーマは現代風人魚姫？といった感じでしょうか。 叶わない恋はいつだって切なくて痛々しい。 そんなテーマに挑戦したくて書いてみました。 お目にとまりましたらよろしくお願いします。 ご使用の際にはぽちっと拍手か、ペタリとコメントよろしくお願いします。なるべくお声をたどらせていただきたいと思ってます。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 いつも本当にありがとうございます。 #声劇台本 #声劇 #1人声劇 #一人声劇 #朗読 #mitagraph