夕暮れのまぼろし
kailou
夕暮れのまぼろし
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電車の中、向かいの窓の外
夕焼けが空に色を映していた
ただぼんやりと眺めていたら
落下するそれを見つけた
夕焼けに燃えて落下していた
飛行機かと思い直したが、
しかしそれは確かに地面へと向かっていた
隕石か?
ばかな、否定した
ここから肉眼で 捉えられる程の大きさなんて
どこぞの国が大気圏にはいる前に警告しているだろう
でももし
もし、隕石だったら?
隕石でなくてもいい
あれだけの
まるで目の前にあったらつまめそうな大きさの
物体が落下しているのだとしたら
ここにうごめく痛みも
一緒に消えるのだろうか
どうやっても拭えないこの痛みは
散り散りになるのだろうか
ボクと一緒に
キミと一緒に
電車の向きが変わった
それは見えなくなった
幻だったのか?
でも立ち上がって確認する気にならなかった
いつまで待っても何もおこらなかった
幻だったのか
それでもいい
この痛みはまだここで
うごめいていればいい
そう、思った
#歌詞
#オリジナル
2010/12/06作成 2017/9/22nana投稿
2017/9/24修正
タイトル「無題5」より「夕暮れのまぼろし」へ変更
中身もちょっとした箇所を訂正しています
コメント
3件
- kailou
- 水蓮素敵なタイトルに決まったんですね(*´∀`)
- kailou友人に見てもらったのですが、散文詩というか自由すぎてショートストーリーみたいだという結論に至りました 歌詞にしにくい詩は需要ないですかねぇ