【声劇】優しさが痛い【台本】
台本 ゆみ
【声劇】優しさが痛い【台本】
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☞ 彼女の優しさは僕には毒になった
彼女は優しかった。
それはどんな時でも、優しかった
「大丈夫?」
「手伝おっか?」
「無理してない?」
「身体には気をつけてね!!」
何にもできない俺に優しくしてくれた
最初は嬉しかった。根暗な俺に笑いかけてくれて、慰めてくれて、側に居てくれて
だけれどそれが長く続いていく中、こんな話が聞こえてきた
「あの子、うざくない?偽善者ぶってて」
「それなぁ!!」
「あの根暗野郎に優しくして、自分の株上げたいんじゃない?」
所謂女子特有の陰口。
____ああ、頭が痛い。
それを否定出来ない自分に頭が痛くなってくる。そんな訳、無いじゃないか、あの子に限って、そんな.....
「〇〇くん?」
ああ、来ないで。
「俺に触んな」
違う
「えっ...?」
「どうせ、偽善者のくせにっ」
違う違う
「俺に優しくすんなよ、
________痛いんだよ。」
どんな時でも優しくする君だから
誰に対しても優しくする君だから
俺は、君の優しさが痛かったんだ
【俺は君の特別になりたかった】
そんな馬鹿で浅はかな想いだけが、溜まって、宙に浮かんで、
「俺に、触んなよ、」
【期待なんてしたくない】
「どっか行け」
【ごめんね】
俺にもう、優しくしないでくれ。
君が好きだから、好きになってしまったから
君の無償の優しさが痛いんだよ。
☞ 一人称変更あり
☞ 性転換あり
☞ 〇〇 は自分の名前だったり、好きな名前を入れてください
#声劇
#声劇台本
#シリアス
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