『もしも声が出せたなら』声劇台本
通りすがりの咲空
『もしも声が出せたなら』声劇台本
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声を出せていること。声で伝えられることに、感謝の気持ちが湧きました。
ありがとう。
……神様……なぜ私だけ…私はただ皆と話がしたいだけなのに、楽しかったことを家族に話したいだけなのに……なぜこんなに強く願っても私の喉からはひとつの言葉も出ないのでしょうか。
私は前世で何か悪いことをしたのでしょうか。
いくらあなたに願っても私の喉から声が出ることはなかった。
皆には簡単にできることが私には難しすぎたのでしょうか?
でも、それでも……声を出して笑いたかった、泣きたかった、怒りたかった、喜びたかった……ただ、皆と話がしたかった。
私は家に帰ると毎日の様に泣いていました。静かに、ただただ静かに。溢れんばかりの涙を受け止めていた両手には小さな池ができていました。
唯一、声が出なくて良かったと思うことは私が泣いても誰もきづかないということ。
#声劇 #台本 #感動系
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