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海辺の街 short story Original Instrumental
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海辺の街 Original Instrumental あれからどれくらいの月日が過ぎただろう… 夜遅く、君からメールが来た。 今から会えないかな 君はその日、仕事が休みで、僕は仕事だった。一日中家にいたみたい。 まだ眠くなかったから、車で彼女の家に向かった。 君は、窓から微笑んで待っていた。 「ねぇ、海に行こうよ」 「夜中に危ないよ」 「大丈夫。私が守ってあげるから、行こう」 「そんなに行きたいの。しょうがないなぁ。怪しい奴とかいたら、すぐ帰るよ」 一日中家にいてつまらなかったみたいだから、ま、いっか。 近くの浜辺に着いた。 同い年くらいの男女が花火をして遊んでいた。真っ暗だから、月明かりが頼り。流木に2人で座って夜空を眺めていた。 「なんか楽しそうだね。こんな夜中に」 「そうね。ガラの悪い人なんていないじゃない」 「真っ暗だし。ほとんどお互い見えないね。どうして海に来たかったの?」 「浜辺でね、星を見たかったの。 そういえば、私、UFO見たことある。二つだったかな、凄いスピードで動いてた。不思議な感じだった」 「ヘェ〜、凄いね。本当にいるんだね。その後、どうなったの?」 UFOや子供の頃の事、あまり人に言わない事を話しながら、笑っていた。お互いキスをするのも忘れるくらい笑って時を過ごした。 それから、君を送って僕は家に帰った。 もうお互いどこにいて何をしているかさえ、わからないけれど。君が幸せなら、僕は素直に嬉しい。 この曲、たぶん聞くことはないかもしれない。でも、あの時の思い出をイメージしたナンバー。君に贈る。

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