【朗読台本】死神のポリシー 少女の告白
読: 書:ろく
【朗読台本】死神のポリシー 少女の告白
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声出せなくて(略)ギリギリ朗読その2。
設定は「普通の家庭でそだった思春期の女の子」。いじめられているとかではないです。先の死神さん(https://nana-music.com/sounds/02d2d4ab/)が最後に何か残そうとした話。
コラボしてもらったの聞くとやっぱ90秒きついっぽいんで適当に冒頭3行とかカットでも良きですm(_ _)m
下部に補足あり。
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私は望まれていない。世界から。
生きてはいない。死んでないだけ。
否定されながら生かされ続けるのはなぜ?
ある日、「死神」と出会った。
担当の人間を期間内に「死なせる」ことが彼の仕事。
奪った命の数が実績。どんな命も平等に1個。
だから、「死にたがる人間」は恰好の餌で。
私は嬉しかった。もう生きなくていい。
私が生まれたのは多分、幸せな家庭だ。
特別貧乏でも裕福でもなく。
両親は優しく勤勉で、普通の人。
それゆえに、私の「歪み」を受け入れられなかったのだろう。
否定されるくらいなら、口を閉じた方がマシだ。
そうして母の「普通」の中に生きることを覚えた。
彼は私を否定しなかった、わかろうとした。
彼は同意しなかった、ただ理解した。
私のいたみ、苦しみを。
死神は言う。「自分が何者か」を選んでよいのだと。
目覚めたとき、彼は消えていた。
ならば、
「生かされた」今日を、「押し付けられた」明日を、
私が何者であるかを、選び取るために生きよう。
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【削りすぎて語れなかった補足】
なんとなく閉塞感に苛まれる思春期の一時期。何気ない会話の中で、悪気のない言葉によって、緩やかに否定されていく。表面では気にしていなくても、無意識には蓄積されていく。とくに家族からの小さな否定からは逃げられない。一番の居場所を失うわけには行かないから。周りと同じ価値観をもっていないと、同意しないと、共感しないと、否定される。同じように自分も誰かを否定する。自分の存在に疑念を抱く。
でも、自分が誰であるか、どうあるか、自分で選んでいい。死神さんは死神としてしか存在を許されていないので仕事をしなければ消されるけど、ある程度自立すれば、「娘」をやめても、「妻」をやめても、「母」「生徒」「夫」「父」「会社員」「社長」etcetcをやめても、人間は消されないのだから。っていう話。(長いわッ)
BGM:Original Piano BGM(すれ違い)byシュリ
#シュリオリジナル #朗読台本 #朗読声劇 #声劇台本 #一人声劇
コメント
4件
- たけたけ@声劇+α♂ですが、お借りしました!
- たま【女声は桜骸ザクロ】お借りします!
- ろく(喋るほう)さん ぎゃはーーー直し終わりました テストしたらわりと朗読というより喋るスピードでいい感じでしたm(_ _)m
- ろく(喋るほう)すみません漢字間違えてました 恰好の餌ですねはずかちい/// ターゲットにしやすいんだぜって意味です ちょっと今自分で読んでたらぜんぜん90秒はいらなかったので調節してきますすんまそんm(_ _)m