【朗読台本】「金木犀の薫りが」【コラボ用声劇】

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どうぞ、よしなに。 以下、言の葉です。 金木犀の薫りのする放課後だった。 あの日聴いた彼女の独り言。 小さな不安とその決意の表れは、僕には妙に愛らしく見え、申し訳ないと思いながらもふと微笑んでしまったのを、彼女はまだ覚えているのだろうか。 恥じらい混じりの笑顔で教室を後にした彼女のあの声が思い出せないのは、きっと過去とはそう言ったものであるからだ。 僕の青春は、青色だった。 ありふれた日々の中にあるたわいもなさと、淡々と通り過ぎてゆく時を感じることもできぬまま、ただ微笑んでいたあの日は、戻ってくることは決してない。 僕の青春は、確かに青色だった。 僕の青春は、麗らかな、青色だった。 #声劇 #朗読 #台本 #朗読台本 #コラボ用 素敵な演奏お借りしました。