【1人声劇】零れた雫 【台本】
ひじき
【1人声劇】零れた雫 【台本】
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すごいいい話で、読んでてうるうるした!!(´;ω;`)
っていうか久しぶりでめっちゃ緊張したww
【台本】
僕は、涙を流さない人間だった。
…いや、流さないんじゃない。流せないんだ。涙どころか、悲しいとか、苦しいとか、そういう感情自体、僕は何も知らなかった。
そんな僕の欠落に、周囲の人は誰も気が付かなかった。
…ただ1人、君を除いては。_貴方を見ていると悲しい。瞳から綺麗な雫を零す君はそう言って、僕に色々な事を教え、与えようとしてくれた。 何かが欠け落ちた僕の心を、必死に埋めようとしてくれた。
…それが、すごく嬉しかった。
…だから、ねえ。目を開けてよ。
変なんだ。心臓の辺りが、痛くて、呼吸が、苦しくて。
…この痛みが何なのか、君が教えてくれるんじゃなかったの…?
…はは、は… やっと、やっと分かったのに…君がいないんじゃ、意味がないじゃないか…
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