彼岸に魅入られし夏の少年
夏の少年【】
彼岸に魅入られし夏の少年
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その神社は怪しく妖しく奇く、僕を手招いた。
鳥居の脇には赤々とした彼岸花が咲いていて、対照的なアオスジアゲハが舞っていた。
鳥居を潜ると、僕とおんなじ顔した少女が立って居た。
其奴が顔の横にずらしてた白狐面を顔に付け直してこういうんだ。
「此処は彼岸。貴方は此岸にお帰り。」
って。
訳もわからずに一歩進んだ。いや、進もうとしたんだ。
僕はそのまま、階段から転げ落ちた。
目の前にあったのは、小さなお地蔵様で、そのお地蔵様の顔には白狐面が付いてたんだ。
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イメージは千と千尋の神隠し。
彼岸(あの世)に魅入られてしまった少年の僕は、彼岸の入り口の神社に迷い込む。しかし少年の亡き片割れの少女は、地蔵の力を借りて彼岸に踏み入れた足を此岸(この世)へと転がり戻した。
という感じのお話です。
アレンジアドリブ大歓迎です。拍手くだされば見に行かせていただきます。
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