【アメツギリ】プロローグ(前編)『雨の森』
(原文)闇音カイ《台本》百瀬さく【役者】霧須賀 蒼璃役 “怜祐” 雨成 嵐仙役“シキ/キンジ”
【アメツギリ】プロローグ(前編)『雨の森』
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今年、オリジナル声劇ユニット『アメツギリ』、本格的に始動します!
これからの活動が楽しみすぎて、ワクワクしております!
どうぞ、よろしくお願いします!
m(_)m
【台本】
蒼(あれは十年前のことかな。
森の中を、俺は泣きながら歩いていた。
当時十一歳だった俺は、自分が一番落ち着ける場所に向かっていたんだ。)
蒼「ああ、なんなんだよ…父さんと母さんに怒られて、挙句姉貴には馬鹿にされて…本当、最悪の日だ‼︎…もうこんな毎日は沢山だよっ‼︎………みんな、いなくなっちゃえばいいのに…‼︎」
蒼(そう呟いたその時。気味の悪く冷え切った空気が、森中を支配した。)
嵐(本当にそう思っているのかい?)
蒼「誰っ⁉︎」
嵐「怖がることはない…私は雨成 嵐仙という者だ…。」
蒼「なっ…⁉︎」
嵐「貴公のその望み、私が叶えてやることもないぞ…。」
蒼「望み…」
嵐「『みんな、いなくなればいいのに。』という負に満ちた感情…嫌いではないぞ…。だが…とても愚かだな。」
蒼「別に、誰もそんなこと頼んでない!早くどこかに行ってくれ!俺は一人になりたいんだ‼︎」
蒼(俺は咄嗟に逃げようとしたんだ。だけど…。)
蒼「っ‼︎離せよ‼︎」
嵐「…。」
蒼「何なんだよお前‼︎俺に何をする気だっ‼︎」
嵐「…私に全てを任せ、眠れ。」
蒼「っ…‼︎」
蒼(その後のことはよく覚えてない。ただ薄っすらと憶えているのは、あの男が俺に向かって何か言ったこと…それだけだ。)
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