2 路地裏の喫茶店 ありふれた日常
Guardian
がーでぃ庵 物語原案 作曲 「ちわっす…」「いらっしゃいませ」司法試験に合格を目指している学生が来た。最近、うちの店に良く来てくれる。「ナポリタン、だよね」 「そっすね、炭水化物取らないと脳が疲れて」「はい、少々お待ちください」ところで、当店のメニューの話をちょっとしますね。ナポリタンは、ベーコンと玉葱、ピーマンのスライスをバターで炒めて仕上げに酸味を抑えたケチャップとトマトソースを使ってます。カレーは、前の日から香味野菜をブイヨンで煮てから、あらかじめ圧力鍋で柔らかく煮た牛スネ肉を、クミン、ターメリックなどのスパイスを入れたルーを入れ、8時間くらい煮込む。仕上げに牛乳を少々、マイルドな感じに。あまり辛くないです。サンドウィッチは、卵サンドとハム、キュウリ、レタスにカラシマーガリンを塗ったもの。コーヒーは、グァテマラとトアルコトラジャと秘密のブレンド。紅茶は、ダージリン。冬には、ココア。後は…自家製ケーキ。 「はい、ナポリタンお待たせしました」「あ、どうも」先に食べてから、ここでは、勉強せずにぼーっとしている。僕は、そっとしておくことにしている。しばらくすると、営業の息抜きにやってくるサラリーマンやおばちゃん3人組が来た。 つづく
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