nana

がじゅまるとけんむん 上  弦楽器曲
76
8
コメント数6
0

がーでぃ庵作曲 物語原案 その昔、がじゅまるという名の大木に、けんむんと言うカッパのような者が住んでいた。けんむんは、そのカッパのような姿で人々に怖がられるので、たまに姿を見せて人を驚かすのが楽しみだった。そんなある日のこと、がーでぃ庵と言う僧侶が修行の旅の途中、けんむんが泳ぎに来る浜辺でくつろいでいた。けんむんは、驚かすように声をかけてきた。 「おい!俺様の縄張りで何くつろいでやがる、俺と相撲で勝ったらその場所譲ってやるよ!」 けんむんは、相撲を取るのが大好きなのだか、誰も自分と遊んでくれないのでひがんでいた。 「お!これはまた、珍しい方にお会いしましたのぉ、勝手にそなたの縄張りで休ませて頂いてすまない」 僧侶はあまり驚く様子もなくにこにこと微笑んでいた。 けんむんは、 「俺を見て怖くないのか」 僧侶 「なぜ、私が怖がらなければならないのかね」 けんむん「みんな俺を見て逃げて行くからだ」 僧侶「そうかぁ、それは悲しいのぉ、そういえば、先ほど相撲を取りたいと申しておったのぉ、私で良ければお相手いたす」僧侶は、笑顔で答えた。けんむんは、驚いた。こいつ、俺を恐がる所か相撲の相手をしてくれるのか。 けんむん 「よし、勝負だ、あんたが勝ったらこの浜辺好きにしろ、負けたら何か食い物を置いて出てけ!」僧侶は、 頷き、丸い土俵のようなものを砂浜に描いて、ふんどし一枚になった。 けんむんは、意気揚々と土俵に上がり、僧侶と組み合った…があっさり、投げ飛ばされた。僧侶は元武士、相撲は得意だった。 「いてぇ、俺の負けだ、この浜辺はお前の好きにしろ」僧侶は「それでは、皆で使うとしよう」けんむん「他の奴は呼ぶな」僧侶「そなた、寂しいのではないか、私が皆に話そう」けんむんは、悲しそうな顔をした。「みんなどうせ逃げちまう」 次に続く。 がーでぃ庵 物語原案作曲 (Guardian)

partnerパートナー広告
music academy cue
6コメント
ロード中