【声劇】おそろしく美しい人【朗読】
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【声劇】おそろしく美しい人【朗読】
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《異世界での戦い、それは彼にとってあまりにも過酷で、彼女にとってあまりにも易しいものだった。》
異世界RPG的な朗読台本です。素敵なコラボお待ちしております
性別、口調、省略アドリブ等ご自由にどうぞ
(かろがろ、は響きが良かったから書いただけなので、普通の読み方でも大丈夫です!)
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死ぬよりも辛いことなんて沢山あるじゃない、と、彼女は朗らかな笑みをたたえてそう言った。
いつも通り。そういつも通り。
こんな戦禍の中だっていうのに。
彼女の動作に気持ちの揺らぎは無く、ましてや隙など。
怪我をした俺の前で、その身を翻しながらかろがろ(軽々)と剣を躍らせている。
泣きそうな俺の顔を横目に、冴え冴え(さえざえ)とした微笑を敵に向けている。
「そろそろ君も立ちなさい」と彼女は振り返った。
「怪我人に何酷なこと言ってんだ」って思ったけど、
「大丈夫。もう終わった」……そう言われてはたと気付く。
彼女は笑っていた。
死ぬよりも辛いことなんてたくさんある。そりゃそうだ。でも、だからと言ってこの戦いに身を捧げろなんて言葉は彼女は決して言わない。
俺への治癒魔法が無事完了するまで、ただ楽しそうに舞うだけだ。
……白魔法は苦手だから。
そう言って、彼女は剣を持たない掌を差し出して、嬉しそうにはにかんでいた。
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白魔法が成功したことと、無事彼が死なずにまた一緒に戦えるようになったことへの喜びですね。かわいいですね
穏やかで綺麗なこの伴奏は、彼の目を通して見た舞うように戦う彼女の姿が少しゆっくり、鮮明に映っていたらこんなんだろうなあと思ってお借りしました。
有難うございました
コメント
2件
- 1456聞かせていただきましたー…!気に入って頂けて光栄です!
- とぽお借りします