声劇台本『幻恋夢』
台本:あまむぎ×声:
声劇台本『幻恋夢』
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一人用台本、二作目書かせていただきました。今回は前回よりは明るいような不思議な恋のお話にしました。前回に比べて個人個人の解釈によって捉え方の変わる内容に仕上がったかと思います。いろいろな人に読んでもらいたいです!ぜひともお願いしますヽ(*´∀`)ノ
#nana民と繋がりたい
↓台本↓
長い悪夢から覚めたような、そんな感覚。
気がついたら僕はそこにいて、隣には君がいた。
太陽のような笑みを浮かべる君の口から、一枚の言の葉が落ちた。
「ねえ、起きて?」
視界のぼやける僕は、慌てて言葉を紡いだ。
「うん、おはよう」
あの夢は何だったのだろう。
何年も前からさっきまで眠っていて、ずっと悪い夢を見ていた気がするのはなぜだろう。
なんで君が隣にいるんだろう。
何もわからない。
僕が誰なのか。君は何者なのか。
何者かわからない君を、なぜこんなにも愛おしく思うのか。
笑いながら泣いている君に、手を伸ばそうとしたけれど、僕の体が冷たく濡れるだけだった。
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