歌詞 ネクロの花嫁 奏音69

作詞
奏音69
作曲
奏音69
物謂わぬ口唇に 生気を吹き込んで 今宵「 」(あなた)は甦る あの頃の姿で 白肌の娘が咳をした 「この身体貴方に捧げるわ」 白服の医者が囁いた 「迎えに行くよ」 白肌の娘は朽ち果てた 世界の誰にも見棄てられ 白服の医者は憐れんで 誰も知らない居場所で眠らせた 朽ちてもまだ 美しい顔で ふたりしかいない霊廟で 医者は恋をした それは永遠の恋か 禁断の行為か また逢いたいと願うだけ それが罪なのでしょうか 物謂わぬ口唇に 生気を吹き込んで 今宵ふたりは結ばれる 祝福もされずに 「腐り堕ちた眼孔に青い硝子を」 「破れかけた腕に絹の肌を」 「侵された内臓に綿のガーゼを」 「宝石で飾った純白いドレスを」 朽ちゆくたび 取り繕って 恋を謳ってまた医者は 手を染め続けた やがて暴かれたのは 醜悪い怪物で 「 」(それ)を造り上げた医者は辯駁を叫んだ 「これは永遠の恋だ 彼女の願望だ 死にゆくと決めたお前らが 見棄てた女じゃないか」 嗚呼 哀しき花嫁 物謂えぬままで 今宵ふたりは裁かれる 彼女を見棄てた人達の正義で 正しいのはだあれ?
歌ってみた 弾いてみた