歌詞 生まれたところを遠く離れて 浜田省吾
作詞
浜田省吾
作曲
浜田省吾
生まれたところを遠く離れてうたう
この子にいつの日にか光がみえるように
車窓(まど)ごしで見送るお袋の忘れられぬ涙よ
捨てちゃならねえものを
おれはたわいもなく失(な)くしたようだ
どこの町でも聞かせてやるさ
捨てた故郷とひきかえの馬鹿息子の Rock&Roll
だけどもし 少しばかりの紙切れを稼げたら
両親(ふたり)に小さな家を買ってやりたかった おれさ
誰もが何かを売り わたし生きてゆくさ この世じゃ
だけど何も売れるものが無かったあの娘が何を売ったか
「お前にゃどうせ理解(わか)るまい 鉛色のその目じゃ!」
だけど振り上げた拳に顔背むけた弱いおれさ
どこの町でも聞こえてくるよ
貧しい暮し 精一杯やってみても抜け出せない
そうさ 親父も16の時から働いて 働いてきたけど
この世に住む家もなくその日暮しの毎日さ
どこの町でも聞こえてくるよ
道を失(な)くした男達の行き場の無い呻き声が
だけど誰も自分のことさえ救えないこの世じゃ
痛みを理解(わか)り合えても
言葉はただ「さようなら」だけさ
生まれたところを遠く離れてうたう
この子にいつの日にか光がみえるように