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いわゆるひとつの自己満足。
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    ポプカ
    そうして私は、夢から覚める。 __________________epilogue*end
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    ポプカ
    木の幹にそっと片手をついて、ぽつんとつぶやいた。 いってきます。 ーーーありがとう、私の守り神。
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    ポプカ
    見上げれば穏やかな陽の光が、 背の高い木々の葉を透かして輝いて。 木漏れ日は柔らかく、 大地を覆う草花を照らしている。 この場所が現実と違う、とひしひしと思わせられるのは…人はもちろん、獣や虫といった「生物」の気配がなにひとつ、感じられないこと。 鳥のはばたき、虫の鳴く声ひとつしない。 耳に届くのは風によって奏でられる、葉擦れの音色だけ。 静謐をたたえた、深緑の森。 そんな空間はまさしくーー自分のためだけにある、秘密の隠れ家。 居心地は悪いわけないし、なくなるのはどうにも惜しくなる。…けれど。 木々の間を風が吹き渡る音を聴きながら数秒、会話は途切れていた。 ややあって。 「心残り、ありませんね?」 …かけられたその問いに、どんな顔で答えていいかと少し迷ってしまい…結局できたのは、へらりとどうにも曖昧な笑み。 なんですかその中途半端に顔作り損なったみたいな表情、と呆れたように言われてしまうのも、無理ないかなあ。 「うん、大丈夫」 そうだなあ。心残りはもう、なくなってしまった。 だからここに居たって、もうしょうがない。 私は捨てるつもりはないし、かといって引きずっているわけでもない。 でも、そう、 「新しい物語を作りにいきたいから」 だから、この深緑とも、お別れのとき。 「あの、紫苑くんは」 「……アナタに名前をもらった時点で、ボクは完全に、アナタの式になったんです。もうどこへでも行けますよ、主がそれを望むなら」 「……あれ、もしかしてそういうのも織り込んで、名前をつけろって……?」 「気づくのが遅いです。我が主」
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    ポプカ
    「…この歌声は…」 「ふふふ、ともだち!」 「…ああ、いつか迎えに行った彼女ですか。無事にともだちになれて良かったですね… そのしまりのない顔はなんとかしたほうが良いと思いますけど」
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    ポプカ
    「でも、そうだ。本当に最後になる奉納歌を、ここに置いておこうかな」
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    ポプカ
    「…満足しました?」 「うん!再会した時に一緒に歌った木の芽風、あんまり上手く合わせられなかったからリベンジしたかったんだ」 「それは良かった。 では他に、やっておきたいことは?」 「…本当はもうひとつだけ。 戦神さまに、もう一度会いたいなー、なんて気持ちもあるんだけどね。 だけどあの神さまに、私の夢にとどまってもらうなんて出来ないから…もう会うことはないんだって、ちゃんと分かってるよ。 だからもうじゅうぶん満足って言えるんだ」
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    ポプカ
    好きな歌を気持ちよく歌えるように。
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    「できるならもう一度、一緒に歌いたいなって。 どうかな、…えっと………紫苑、くん」 「…、…そんな恐る恐るうかがうような言い方しなくとも、ボクには命令すれば良いと、前にも言った覚えがあるんですがね。 ーーー呼ぶのが遅いです。我が主」 「…あ、はは…その呼ばれ方はなんかこう、落ちつかなくなっちゃうなあ…」
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    ポプカ
    「…そんな空間を作ってまで、アナタはまだ夢の中にとらわれていたいんですか? また何か、しち面倒くさい悔いがあるとかですか」 「さ、さっきから所々で言い様がトゲトゲしく……いやまあ、これが通常運転だったね… 悔いって言うよりは個人的なやり残し、かな」
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    ポプカ
    「それにしてもこの場所は、一体いつまで消えないんでしょうね」 「あ、しばらくは保つと思うよ。 黒子さんを参考にして見よう見まねで作ってみた、私の夢の空間…みたいな感じかな。 私が消そうと思わない限りは消えたりしないと思うよ、たぶん」 「『思う』とか『みたいな』とか『たぶん』とか、曖昧さしかないじゃないですかそれ…」 「うん。だからここは、吹けば飛ぶような不安定な場所だね。関ヶ原みたいに大きな影響力ないし、土台もない」
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    ポプカ
    「最後の最後にお礼、言えてよかった。 全力全開で楽しんでた人間がいるって、伝わってたら嬉しいんだけれど」
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    ポプカ
    というかこういうこと言うのもあれだけど音源一番手で提出しておけた自分GJ。 くらげちゃんから鬼灯ちゃんへのあの流れが最高すぎて泣く…
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    ポプカ
    「あのふたり以上に素敵になんて、ぜったい歌えないだろうけど…ね」
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    ポプカ
    「…言いに行けばいいと思いますけど」 「なんか…これ以上図々しいなと思われるようなこと出来ないなあって… 只でさえ『なんでいるの?』って思われてそうだし、自分でもそう思うし」 「後ろ向き思考極まれり、ですね。 …だからアナタ、最後まで歌うだけで、呼びかけみたいなことはしなかったんですか」 「そうだね、私じゃどうにもできなかった。 だれかに響く言葉は、ほかにあるだろうって分かってたから。 …Connectingに、隠れ鬼。 私も歌ってみたくなっちゃったなぁ」
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    ポプカ
    「ありがとうって、伝えそこねちゃったな」
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    ポプカ
    「物語が終わって、これでまたひとり…か。 …ここでなら、思いっきり泣いてもいいのかな」 「へえ、ひとり。 ボクがいるのを忘れてませんかね」 「うわあびっくりした!! えっだって途中からいつの間にかどこかに行っちゃったなって」 「最後はアナタ、ボクの力を使うつもりとかまっっったく、なさそうだったので? 蝶の姿に戻って黙って見てたんですよ」 「えっちょっと怒ってる…? ご、ごめん…なんていうか、最後のあの歌は、"戦って勝つ"ための歌じゃなかったから。 私の力で…できなくても、なんとかしたくて…」 「………」 「………」 「……で、泣くんですか?」 「あは…涙の気配、一気にどっかに飛んじゃったよ…」