
*あらすじ* 「ねぇ、どうして私だったの?」 「私は、どこにでもいる普通の女の子だし、それに……目立たなくて、地味で暗いのに」 「どうして、私なの?」 臆病な私が問うと、突然、彼女の艶やかな長い黒髪が頬に掛かった。 「美羽は、この世界に一人だけだよ」 そう言って、彼女は笑ったんだ。 額に、じわじわと彼女のぬくもりが伝わってくる。 ああ、もう。 彼女の瞳からは目を反らせないのですね。 「一緒に行こう」 「…………うん」 ───これは、とある街で起こった女子高校生たちの行方不明事件のお話である。 *企画概要* こちらのお話は百合(女性同士の恋愛)要素、少しの暴力性要素を含みます。また、主催もキャストとして参加しています。苦手な方は視聴をご遠慮下さい。 今回はキャストを完全依頼制にしており、主催から個人的に声を掛けさせて頂いております。オーディション、キャストや絵師の募集は行っておりませんのでご注意下さい。 長期となるかはわかりませんが、お話自体はそこまで長くはならない予定です。 台本を制作しながら収録を進めるため、途中でキャストを追加する場合もあります。エキストラはメイン・サブのキャストで回していきます。 ⚠️キャストのサンプルボイス、本編はプレイリストからどうぞ。 *キャラクター* ○栗原 美羽(くりはら みはね) 主人公。 おとなしくかなりの人見知り。 高圧的な態度を取られると 何も言えなくなってしまう。 茶髪ショート 「沢城 優……。不思議な人だな。普通なら、私なんて構いたくないはずなのに……どうして、こんなに気にかけてくれるんだろう?」 「……そっか。ここは沢城さんの思い出の場所なんだね。いい思い出は、大切だよね。……思い出したくないことの方が、多いから」 「あっ…………ま、稀川……さん。別に……そんなつもりじゃ……。私は、ただ……。……ごめんなさい」 「優。私たちはずっと一緒だよね?どこへ行くのも、ずっと……ずっと。約束だよ」 ○沢城 優(さわしろ ゆう) 美羽をつれ回す謎の少女。 普段は静かであまり表情も変わらず 近寄りがたい高嶺の花のような存在。 友人らにもあまり笑顔を見せない。 黒髪ロング ド美人 「……栗原、美羽……?初めて聞いた名前。あなた、ずっとクラスにいたの?知らなかったよ。どうして知らなかったんだろう。でも、今知れた。あなたがここにいるって」 「見て、美羽。すごく綺麗でしょ?まるであなたの瞳(ひとみ)みたい。……知らなかった?美羽の瞳(め)はすごく綺麗なんだよ。自分で見れないなんてもったいないね。そうだ。私の目の中に映ってるかな?」 「…………平気。あの人たちは家族じゃないの。向こうも、そう思ってる。今さら不幸面するつもりはないよ。だって、それが"うち"だから」 「今この瞬間、あなたの隣にいられることが何よりも幸せです。───美羽、好き」 ○稀川 彩未(まれかわ あみ) 沢城の友人。沢城のことが好きで ことあるごとに美羽の邪魔をする。 気が強く感情的だが、みんなの ムードメーカー的存在。 金髪サイドハーフアップ。 「ちょっと栗原。あんた何考えてんの?沢城につきまとって……いい迷惑なんだけど。うざいから消えて」 「うっそー!小テストの点数まじやばいんだけど!これ確か点数低かったら居残り、じゃなかったっけ……?ゆ~き~!助けてよぉ~!」 「そんなの……信じたくない!二人は絶対無事!絶対、絶対……!二人とも生きてるんだから!あたしたちが助けに来るのを待ってるんだから!絶対……生きてるよね……?」 ○喜村 菜子(きむら なこ) 沢城の友人。美羽がグループに 入ってから美羽のことを好きになる。 やや引っ込み思案でおとなしい。 オレンジゆるふわショート 「あっ……え、えっと……栗原さん、だよね?この前化学の班で一緒になった……。あの、私のことは菜子って呼んでくれていいからね。よ、よろしくね」 「美羽ちゃん、おばさんとおじさんに引き取られてるみたいだね。本当の両親は、もう……。おばさんたちとはあまり……うまく、いってなかったみたい」 「なんだか、美羽ちゃんとはうまく話せる気がする。私たち、似ている……からかな?どうしてだろう……もっと、一緒にいたい……な」 ○舞田 雪(まいだ ゆき) 沢城の幼なじみ。 姉御系なやや男勝りな子。 みんなのまとめ役であり 困ったときに頼りになる。 赤髪ポニーテール。 「おいおい、それ確か昨日提出だったと思うぞ。いや、嘘じゃない。ちゃんと先生が呼び掛けてたし。…………さては、寝てたな?」 「もう一週間も学校に来てないのに……どうして捜索願いも出されてないんだ!?学校は家に連絡してるのか!?二人の親はなんて!?」 「……当たり前だろ。大事な、幼なじみだからな。何がなんでも見つけてやる……。このままだなんて……絶対許さないからな……!」 ●栗原 柚花(くりはら ゆずか) 美羽のおばで、美羽の両親が事故で 亡くなってから美羽を引き取っている。 自分の子と違い暗い美羽を気味悪がり 奴隷同然の扱いをしている。 ストレートな茶髪ロング 「美羽!またサボったのね!帰って来るまでに全部終わらせておくようにと言ったじゃない!見なさい!隆生をこんなに困らせて……。明日も食事は抜きね」 「あら隆生!こんなにいい点を取って……本当によく出来た子だわぁ。どっかの疫病神とは大違いね」 「もう帰ってちょうだい!何も話すことなんてないわ!ほら、さっさと帰りなさい!」 ●沢城 しおり(さわしろ しおり) 沢城 優の母親。 常に厳しく冷たい態度で 優のこともあまり愛していない。 時々優が家出をすることが あるが全く気にもとめない。 黒髪ロングパーマ 「あんた、用意されて当然とか思ってない?ふざけないで。もういくつなの?親に甘えるのもいい加減にしてちょうだい」 「何なの、うるさいわね…。優はよく帰って来ないわよ。いちいち探すだけ無駄でしょう。どうせいつの間にか帰って来るんだから」 「優!あんたって子は!言う事を!ちゃんと!聞きなさいっ!」 ●相川先生(あいかわせんせい) 美羽たちのクラスの担任を している女性。物静かで 生徒とも浅くもなく深く もない距離感を保っている。 ベージュ色のミディアムヘア 「おい、また稀川は寝てるのか?あとで誰か起こして伝えておけよ〜」 「家には連絡している。だがな、どちらとも家出の一点張りでな……。特に沢城は今までにも何度かあるからな……」 「子供が危険なことはするな。こういうことは大人に任せておけ。そんなに先生は信用ならないか?」 ●栗原 隆来(くりはら りゅうき) 柚花の息子で小学四年生。 柚花にかわいがられており、 なかなかに生意気に育つ。 美羽のことも姉と思っていない。 ふわっとしたやや長めの茶髪 「なぁー。10分で終わらせろって言っただろ。どんだけかかってんだよ。しゃべってないで急げって!」 「とーぜんじゃん。俺あんたとは違うから。そもそも頭の作りから?はははっ」 「ああ、困ってる。雑用係がいなくなって色々大変なんだよ。どうでもいいから早く仕事してほしいよな…」 *キャスト* 栗原 美羽/はるの https://nana-music.com/users/1946430 沢城 優/ぽねこ♥ https://nana-music.com/users/2839013 稀川 彩未/オムライス https://nana-music.com/users/1618481 喜村 菜子/あい https://nana-music.com/users/7251313 舞田 雪/うり坊 https://nana-music.com/users/7179077 栗原 柚花/*けーすけ* https://nana-music.com/users/5105618 沢城 しおり/星凪 ぴこ https://nana-music.com/users/6578626 相川先生/毒蛙 https://nana-music.com/users/2470585 栗原 隆来/ちぃ https://nana-music.com/users/6733923