
𝙀𝙫𝙚𝙧𝙜𝙧𝙚𝙚𝙣
むかしむかしのそのまたむかし。 姫は王子様をずっと待っておりました。 しかし、いくら待っても迎えは来ず… 痺れを切らした彼女は、自ら王子様を探しに出かけます。 深い深い森の中を歩き、 たどり着いたのは、小さな湖畔でした。 光に照らされ、美しく何色にも輝くその水面に、 ついつい見惚れていたら 横には見知らぬ少女が。 彼女も王子様を探しておりました。 たどり着いた者は皆、 『王子様が全然迎えに来てくれないのよっ!』 と口を揃えて言います。 …話も盛り上がり、辺りは夜に。 彼女たちの歌声は素晴らしいものでした。 そこで、新たにハーモニーを奏でます。 森の中の小さな湖畔で 王子様が迎えに来てくれる日を夢見て。 今宵も、彼女たちは素敵な音を響かせます。
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