この世界には古くから、“花吐き病”たるものが存在する。 長年治療が困難だった病だが、ある日とある医者が医療界に希望を見い出した。 「お花の、処方箋……？」 「目には目を、花には花を。」 「それで本当に治るんですか？」 「信じる心、花を敬う心があれば。」 「花患いに敬えなんて……」 「……まぁ、敬意なんて自由ですから。」 「……少しだけ、信じてみます。」 「えぇ、お大事に。」 花患いにそれぞれに最適な花を処方箋として出し、花は月光を浴び、翌日の朝には人の姿を借りて彼女らの前に現れ、共に日々を過ごす。そして2ヶ月に1度、“花癒の歌”という処方方法により、花と一緒に歌い、病の回復を目指すのだ。 これは優しい医者の編み出した、花患いを救う世界で1番美しい処方箋。 ✿.•¨•.¸¸.•¨•.❀✿❀.•¨•.¸¸.•¨•.✿ 未来ある花患いへ 人生の導となる花を手向けよう。 貴方の人生に花を、華を。 Dr.××× ✿.•¨•.¸¸.•¨•.❀✿❀.•¨•.¸¸.•¨•.✿ Rx.Bouquet(プレスクプリション ブーケ) Mean➴「花束の処方箋」

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